【行ってきた】裁判傍聴で、世間の闇を見た
先日、前から一度行ってみたかった裁判傍聴に行ってきました。
場所は東京地裁でごわす。
意外と面白かったので、備忘録的に記しておきましょう。
まず、裁判傍聴とは何かご存じない方のために軽く説明を。
法廷で行われる裁判の手続※は,原則としてだれでも見ること(傍聴)ができます。
※民事裁判では口頭弁論や判決の手続,刑事裁判では公判や判決の手続が公開されています。
傍聴するときに,裁判所に事前に申し込む必要はありませんが,傍聴希望者が多い場合には傍聴券交付手続が行われる場合もあります。
裁判所トップページより引用
個人で見に行くなら事前申し込みも必要ないし、フラッと立ち寄って面白そうなものを傍聴することができます。しかもタダ。まあ、裁判所がフラッと立ち寄れる場所にないんだけどね。
基本的に希望する裁判を傍聴できない、なんてことはないけれど、世間的に有名な事件の裁判は、希望者が多いため抽選があるらしいです。ぼくが訪れた日は田母神さんの裁判があって、それは抽選だったみたいです。ああいうのって、追っかけの週刊誌の記者とかが毎回聞きに行ってるんだろうなー。
ちなみに当日どんな裁判があるかは、裁判所に「本日の裁判予定」みたいなファイルが置いてあるから、それをみて好きな裁判を傍聴すればよろしい。
ネットの情報によると、初心者は民事裁判より刑事裁判のほうがいいらしいです。
理由はわかりやすいから。特に窃盗、強盗などはおすすめとのことです。
なんや物騒やな、、、
ちなみに私が訪れた日は、覚せい剤取締法違反の裁判が多かったです。
単純に覚せい剤で捕まってる人って意外と多いんだなと思いました。
TVだと有名人の逮捕劇はやるけど、有名じゃない人もバシバシ逮捕されてるんだなと。
それにしても、覚せい剤ってどういう経緯で手に入れるんだろうね。
中学とか高校の時のやばめの先輩から無理やり買わされるとか?
んで、その人達もさらに上の人(ヤクザ?)から無理やり買わされて、どーしょもないから後輩に買わせる。んで、後輩が捕まって芋づる式に捕まる、、、みたいな感じ?
あと、ホストとかが客に売って、その客が中毒になって、風俗で体売って、その金払って、また覚せい剤買って、、、みたいなウシジマくんみたいなこともあるんだろうか?
なんてことを思ったり。
そうそう、ぼくが傍聴したのは住居侵入、強盗罪で捕まった人の裁判。
で、これはぼくの想像だけど、裁判て何度も行われるじゃないですか。だから、初めて聞く場合は初公判のものを選ぶのがいいのかな、と思った。ぼくが選んだのも何度目かの裁判で、もちろんそれまでの経緯も簡単に紹介されるんだけど、やっぱり置いてけぼり感は拭えなかったです。
でもまあ、なかなかいい感じでその日が初公判ってのはないもんだね。こればっかりは何度も通うしかないのかな。
でも、平日なんだよね、裁判て。
仕組み的に、仕事を引退した人か、法曹界を目指す学生の暇つぶしでしかないよな、裁判傍聴って。ちょっともったいないと思った。
で、聞きに行った感想は、社会の闇が垣間見れてとても面白かったです。
まあ、また行きたいかと言われると微妙だけど。
まず裁判の部屋。これは本当にTVでみたまんまです(少し小さかったけど、まあ地裁の裁判だからそんなもんかな)。
んで、被疑者。
住居侵入、窃盗なんてどんな強面が出てくるんだろうとドキドキしてたんだけど、、、、ほとんど浮浪者だったよ。
ひげもじゃで、上下ともに汚いスウェット。髪ももじゃもじゃだった。
ほいでもって無職。
で、判決を聞きながらふと思ったのがね、あの人達、刑務所に入るじゃないですか?
で、出て来るじゃないですか。前科がついて、年齢もそこそこいっていて、、、シャバに戻ってきて、どないせっちゅーねん!
雇ってくれるところある?
再犯率の高さが社会問題化してるってよく言うけどさ、そりゃあそうだよな。
そして僕らは彼らを僕らとは別世界の人間として扱う。
どこかの誰かがなんとかしてくれるとね。
まあ、ぼくもどうにかしようとは思わないけど。
てか、なんにもできないんだけど。
それにしたって、なんとかならないもんかね。
これは誰が解決すべき問題だ?国??
う〜んよくわからなくなってきました。
あと裁判長と検事、弁護士のやり取りがなんか俗っぽくて面白かった。
特に検事が若くて、コミュニケーションのとり方や段取りの悪さをなども裁判長に突っ込まれていた。
「こういうことだよね?」
「いえ、、、その点については、、、あ、はいそうです」
「(小さくため息)じゃあ、次までにここと、ここと、ここ!クリアにしてきてね」
「あ、はい、、、あ、いえ、2つ目の点についてもう一回確認させてもらっていいですか?」
みたいな。
会社の新人とその指導役みたいなやり取りがなされていました(本当です)。
検事とか裁判官ってみんな頭いいんだろうに。まあ、彼らはみんな頭いいから、その中でまた優劣がつくんだろうね。世知辛い世の中だよ。
弁護士もなんかドラマのイメージと違って普通のおっちゃんでした。
まあ、どう見ても無職の被疑者に弁護士雇う金なんてないだろうから、国選弁護人(ていうんだっけ?)で、そんなやる気もないんだろうけどね。
なんか3月で時期が時期だから、異動とかあって通常よりも進行が遅れがちみたいなことも言ってたっけ。
んで、裁判って本当に毎日たくさんたくさんあるから、結構弁護士も裁判官もスケジュールパツパツで、流れ作業というか事務的に仕事してるみたいですね。
ふと、この仕事って何の面白みがあるのだろうか?と思ってしまったよ。
せっかくいい大学入って、法科大学院まで行って、めっちゃ勉強して青春を犠牲にして、その結果があんな事務的で忙しい仕事って、、、。
弁護士や判事を目指す学生は、本をよむ前に裁判所に傍聴しにいくべきだね。
んで「本当に自分はこの仕事に就きたいのか?」ってことを見つめ直したほうがいいと思った。割とまじで。
あと、次回公判までの期間が基本月単位でびっくりするくらい長い。しかも1回の裁判の時間は30分未満。被疑者なんて一言二言しか喋ってない!!
そりゃあ、日本の裁判は時間かかるわ。う〜ん、せっかくのネット社会なんだから、もっとや利用がある気がするんだよな〜。そもそも軽度な犯罪なら、全員が裁判所に来る意味あるのか?とか。そんな30分で済むような内容だったら、メールとかでいいんじゃね?とか。。。
いい社会勉強になったと思います。
おしまい。