春闘の存在意義について考えてみた
機械受注3期連続プラス 10~12月1.5%増 :日本経済新聞
今年も春闘がマスコミ各社に大きく取り上げられたけど、果たしてそんなに皆春闘に注目しているのかな?というのが素朴な疑問である。
今時春闘に注目している人なんてそんなにいないんじゃないかなあと常日頃から思っております。
Wikipediaで春闘の意味を調べたら、下記のように出てきました。
春闘(しゅんとう)とは、日本において毎年春(2月)頃から行われる賃金の引上げや労働時間の短縮などといった労働条件の改善を要求する労働運動である。
呼称は春季生活闘争、春季闘争、春季労使交渉などと言われている。
まずは、自動車や電気機器、鉄鋼などの大手製造業(各社の労働組合が全日本金属産業労働組合協議会(金属労協)に所属しているため金属産業と呼ばれる)が口火を切って交渉し、その年の労働条件の方向性が固まる。その後、鉄道や電力会社などの非製造業が交渉に入り、いわゆる大手企業の春闘が終了する。そして、中小企業では概ね3月中に労働条件の改善交渉が行われて、その年の春闘が終了する。なお、公務員などの春闘もある。
なるほど、だから違和感があったのか。
春闘って結局は日本の昔ながらのお家芸である製造業の人たちが行っているいわば身内向けのイベントにすぎなかったのね。
いわせてもらえば、これからの日本を担う20代、30代の若者達は、こんなくだらない時代遅れの行事になんてほとんど関心を示していませんよ。
「お、今年はトヨタがベアに応じたみたいだぞ。他の自動車メーカーもそれに追随してベアを認めるらしい。ってことは(自動車業界の様子をみて自分たちの業界の方向性を決める)他の電気機器産業や鉄道業界もきっとベアに応じるか、それ相応の見返りを労働者に与えるだろう。やった!今年の日本の景気はいい方向に動きそうだ!!」なんて考えている人、バブルならともかく、今の日本にどれくらいいますか?
そんな「右へ倣え!!」的な発想がいつまでも通じると思っている人たちだけでしょ、春闘に未だに注目しているのは。
そりゃあトヨタの技術力は凄いと思うし、日本の家電メーカーの技術力はなんだかんだ言っても世界で類を見ないものだと思っています。でも、それだけじゃダメだってことは、もう十分時代が証明したでしょう?
「性能の良いものを作れば売れる」がすでに過去の遺物だって、もう十分分かったはずなのに、なんで未だにこんなニュースが大々的に報じられるのでしょうか。
単に毎年恒例のことだから、で報じているとしたら、それこそマスコミの「思考停止」ですよね。春闘を報じた日の新聞の部数はいつもより10%売れ行きが良いんだよ、とか、春闘特集を組んだ番組は視聴率が跳ね上がる、ってことなら話は分かるけど、そんなことないでしょう。
話がそれた。
まあ、これからの時代を担う若者達は、そんな「皆平等に報われる」はずの春闘のベアに期待するよりも「自分で稼ぐ力」を身につける方がよっぽどこれからの世の中自分の為になると思いますよ。僕も「自分で稼ぐ力」を身につけられるように頑張ろうと思います。一応まだ若いので。。。