思考錯誤

これは、俺の人生の軌跡だ。

シリーズ連載 ビットコインのもたらす衝撃 その2.

すでにお腹いっぱいぎみのシリーズ連載。

調べれば調べるほどにいろんなことが分かってきて、果たして自分はこのブログに全て落とし込めるのかが不安になってきました。

まあ、それも含めて修行ですな。

さて、今回はビットコインとはそもそも一体どういうものなのか?といった根本的なことをまとめてみたいと思います。とはいえ僕も技術的なところは100%理解している訳ではないので、間違いなんかがあったらご指摘いただけると幸いです。

1.目指したのはインターネット上の金(ゴールド)

前回の記事で書いた通り、ビットコインが普及したのは、国家が管理しているリアル通貨に対する不信感が原因です。

キプロスの事例をみて分かる通り、国が発行する通貨は、発行元の国際的な信用が下がると価値が下がります。

つまりお金の価値は相対的なものであり、今は信用できる通貨(円やアメリカドル)なんかも、この先ずっと信用できるものかというと、その保証はありません。

そんなとき、安定した価値を持つ資産として注目されるのが「金(ゴールド)」です。

金はその埋蔵量が限られて希少価値が高いこと。生成が難しく、かつ古典的な方法で簡単に偽造がバレてしまうこと。合成や分割が容易であること。安定した金属で、半永久的に保存できること。などの特徴があり、そのため貨幣よりも信用度がずっと高い資産として認識されています。

戦争やテロの脅威などで国際的な社会不安が広がると金の相場が高騰するのは、貨幣よりも安心して自分の資産を守る媒体として、金が信用されているからというのがあります。

まあもともと通貨は金との兌換性がウリでしたから、それも当然と言えば当然ですね。

さて、ここまでの前提を押さえた上で、ビットコインに目を向けます。

聡明な皆様ならもうお分かりかと思いますが、この安定した資産の物差しをインターネット上に作ってしまおうというのが、ビットコインの根本的な概念なのです。

いや改めて考えるとすごいことですね。

金は自然界に元々存在していたもので、それを物々交換の媒体として利用したのは人間です。そしてその交換の道具として金を利用したことにより、人類の歴史は飛躍的に発展し始めました。

でも、金は元々自然界にあったもので、人間はそれを「便利じゃね?」と使用したにすぎません。

でも、ビットコインはその発想を逆にたどるものです。

「何か最近国のお金も信用できないよな。なんとか自分の資産は守りたいけど、金は高いし、ものとして持っているのは不安。何より税金取られるし。。。あれ、でもネットの技術使えば、金と同じものが作れるんじゃね?」という考えで生まれたのがビットコイン(多分そう。いや、きっとそうに違いない。間違っていたらごめんなさい)。

僕がビットコインについて興味を持ったのも恐らくここにあります。

人間が人間社会を形成するのに大きな役割を担った貨幣。

その貨幣の本質的な役割である「資産価値の尺度」としての機能を、(国家ではなく個人が)自分たちで新しく作ってしまおうと考えることが、何よりも衝撃的でした。

とんでもないパラダイムシフトが起こるような、そんな予感がするのです。

しまった全然技術的なこと書いてないや。でももうお腹いっぱいなので今回はこれで終わり。

仕組み的なことはまた次回。今度こそ書きます(多分)。

 

ビットコイン あたらしいネットビジネスの教科書

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