思考錯誤

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ユニクロ Tシャツ作成アプリ「UTme!」の規約改正にみるユニクロのお粗末な対応

昨日ネット上でユニクロのTシャツ作成アプリ「UTme!」の利用規約がヤバいというTogetterのまとめをみて、今後のユニクロの対応に注目していたんだけど、やっぱり規約改正となりましたね。

ユニクロ『UTme!』の権利帰属に関する利用規約が凄い - Togetterまとめ

ユニクロのTシャツ作成アプリ「UTme!」規約改正へ 「著作権はユーザーのもの」に - ITmedia ニュース
ユニクロのTシャツ作成アプリ「UTme!」 ...

上記ページから利用規約がおかしい、という騒ぎを見たのが昨日の夜中(2014年5月19日未明)で、下記のニュースがネット上に流れたのは20140520 1603分。まあ、日本を代表する会社だけあって対応の早さはさすがです。

 

僕は著作権にあまり詳しくないから、あの文言にいろんな人が騒いでいたような著作権上の問題があったのかは判断できません。だからそのことでユニクロを非難する気はないし、ネット上でいろんな人が憶測しているような意図がユニクロにあったのかもわかりません。

 

恐らくユニクロとしてはもっと別の意図があっての規約だったと思うけれど、それが思わぬ形でネットユーザーたちの関心を買ってしまい、予想外の騒ぎに発展してしまった、というのが実情でしょう。さすがにこれだけ大きな企業が、一ユーザーが投稿したデザインをまるっと搾取して一儲け、なんて露骨なことはしないっしょ。

 

まあそれはそれとして、この騒ぎで僕が「ユニクロ、まずったなあ」と思ったのは下の2点です。

 

1.特異な利用規約を作成しながら、それが市場に与えるインパクトを事前に全く考慮しなかった点。

2.規約改正にあたり、説明責任を果たしていない点。

 

まず1.についてですが、ネット上でいろんな人が指摘しているように、著作権がすべてユニクロに帰属するというのは、僕のような素人からみても、明らかに違和感を覚えます。

特にネット上の違法アップロードが問題視されている現在、著作権に対して世間がデリケートになっているのは、容易に想像がつくはずです。ましてや(多分、想像だけど)今回のユニクロの規約は、この規模の企業が作る規約としては、とても特殊なものであったはずです。専門の法務部もあるだろうに、前例がないような規約を公開したら、それがどれだけ市場に影響を与えるか、誰も疑問を抱かなかったのでしょうか?

 

もし何らかの理由で今回のような規約をあげるべきと判断したのであれば、なぜそうしたのかを、きちんと説明すべきだったのではないでしょうか?そうすれば多分今回のような騒動はおこらなかったと思います(まあ、したり顔で批判する人は出てきただろうけど)。

 

次に2.について。確かにユニクロの対応は早かったと思いますが、ここでも規約を改訂しますと言っているだけで、何で規約を改訂することにしたのか、説明がいっさいされていません。

もしかしたら、あまりにも想定外な出来事で、とりあえずの対応策として、規約だけ改訂したのかもしれませんが、ここまで物議を醸したんだから、何らかの説明責任は果たして欲しかったなあと思いました。

 

まあ、今後の報道でいろんなことが明らかになってくるとは思いますので、それを待とうと思います。あと規約はやっぱりちゃんと読んだ方がいいですね。うん。