読んだ本の内容を忘れない為に僕がしていること
上記のブログを読んで思ったことをば。
小説ならともかく、新書やその他ビジネス書、ノンフィクションを読んでせっかく得た知識がほとんど消失してしまうのもったいないのではないか、ということ。それは確かにその通りだと思うし、せっかく読んだ直後は覚えていたことを数週間、数ヶ月したらまるっきり忘れてしまうと考えると、じゃあ何の為に苦労して読書したんだよ?という考えはとても理解できる。
でも、僕は基本的に忘れても良いかなとも思っている。
人間は忘れる生き物で、それによって起こる弊害ももちろんたくさんあるけれど(特に仕事においては)、忘れることができるから、人間は人間らしくいられるのだということもできる。
かつて味わった辛酸を、いつでもありありと思い起こせるのだとしたら、もうこれ以上無い位人生がつらくなる気がする。そうならずにのほほんと人間が生きていけるのは「忘れる」ことができるからである。
いや実に都合のいいシステムだ。
イヤなことは、綺麗さっぱり忘れれば良い。無かったことにすれば良いのだ。
さて、話がズレてきた。
今回はそうではなくて、忘れたくないことをどうやって記憶にとどめておくかということ。
僕の結論は全てを覚えておくことはできないから、知識のとっかかりだけを覚えておけるようにすればいいんじゃないの?というもの。
要するに、忘れたいものを全て覚えておくんじゃなくって、とっかかりだけを覚えておいて、すぐにそこにたどり着ける索引をつくっておけば、無理して多くのことを覚えておく必要なないんじゃないのかなーということ。
その為には、読書をすることが手っ取り早いと思うし、さらに言えば読んだ本の感想をブログや日記に書いておけば、いっそう知識のとっかかりは増えていくと思う。
読書の効用って、知識を得ることというよりも、体系的な構造を手に入れることで、「この分野はこういう構造になっていて、だからこの問題をより深く突っ込んで勉強しようと思ったら、この部分を深く調べれば良いんだよね」という地図が手に入ることだと思っている。
例えば歴史の本なんて分かりやすいよね?
中東の問題を深く知りたいと思った時に、教科書的な全体像が分かれば、どうやってネットで検索すれば良いのか、どういったタイトルの本を読めば良いのかがすんなり分かります。
でも、その体系的な知識を忘れちゃうんだよ!って人は、読んだ本の内容をブログにしたためると良いと思います。つたなくても良いんです。僕だって全然たいしたこと書けてないけど、それでもブログに読んだ本の感想をアウトプットすることで、ただ本を読むよりも大分知識として定着していると思ってます。
その本を読んで思ったこと、感じたことを文書化して吐き出すことそれ自体がとても重要なんです。
僕のおススメの書き方は、1章ごとにブログトピックスを立てて本の感想を書くこと。
一冊の本を一つのブログトピックスにまとめようとすると大変だけど、1章ずつだとそんなに大変じゃありません。自分の心に残ったフレーズやセンテンスを見つけることも簡単だし、それについて深く考えながらブログにしたためることができます。
ブログの書き方なんて決まっているわけじゃないし、そうやって自分にとって一番やりやすいスタンスを見つけるのも大切だと思います。まあ、出版社や著者に怒られるような書き方はダメだけど。
個人的には、一冊の本から複数のエントリを書くのって凄くおすすめなんで、ネタがねーよって言う人はぜひ試してみて下さい。