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30過ぎの一般事務職(男)の日々雑感

30を過ぎ、未だに一般事務(書類整理、エクセルへのデータ入力など)の仕事しか経験したことないけど、人生何とかなるもんだ、的なブログ。

【NP】テレビとネットは水と油

9月18日、テレビの歴史が変わった

 

上記NEwsPicksの記事を読んで思ったことを。

 

僕の結論を言うと、上記の取り組みはこのままでは失敗するだろう。

 

なぜか?

 

それはテレビの収益モデルを考えればよくわかる。

 

NHK以外の民放は、基本的にスポンサーから広告費を貰うことで、その事業が成立している。

 

お金を貰う変わりに、その圧倒的な影響力を駆使したCMを流すことで、企業のブランドイメージの向上に貢献してきた。

 

TV番組が視聴率ありきなのも、その辺に関係している。

 

視聴率は、僕たち視聴者が「どの番組が流行っているのか」を知る為の指標ではない。

 

あれはもっぱらスポンサーとなる企業に向けた指標である。

 

うちの番組はこれだけ視聴率がとれています。つまり全世帯のおよそ○%、つまり○○万人の人に対して、御社の商品を宣伝することができます。しかもこの番組の想定視聴者は、御社の商品を購入する可能性が非常に高い人たち何ですよ!

 

といった営業トークをするためにこそ、視聴率は存在するのだ。

 

それは、ネットのサイト運営者が月間PV数をうたい文句にするのと一緒。

うちのサイトは月にこれだけの人が訪れています。

しかもその流入経路は○○が圧倒的に多く、上位の検索ワードをみてみても、御社の広告を載せる価値はじゅうぶんにありますよってな具合に。

 

そう考えると、TVとネットっていうのは、根っこの部分では同じメディア業界なんだな、と言うこともできる。

 

さて、話がそれてしまった。

 

そう、TVの収益は、番組の合間に流れるCMが如何に多くの視聴者に届いているのか、といったこと抜きでは成り立たない。

 

それが、上記リンク先の民放連会長の井上弘氏の「CM付き無料見逃し視聴サービスを考えている」という発言にも繋がっている。

 

でも、それで本当に皆がTV番組をみるようになるのだろうか?

 

「スポンサーから広告料を貰う」ことで成り立っている点では、TVもネットも似たようなものだ。

 

しかし、その広告の届け方は、180度異なっている。

 

TVは、とにかくクオリティの高いCMを作り、何となく番組をみている人の心に自然にとけ込ませるような宣伝の仕方を得意としている。

 

ぼーっと受け身の心にスッと入り込み、「そういやあのCMで流れていた商品ってなんだっけ?」と自発的な消費を促す。

 

一方ネット広告は、自分から主体的にサイトに訪れた消費者をターゲットにしている。

例えば結婚願望のある妙齢男女は、出会い系のサイトを(こっそりと)頻繁にチェックしているし、「どうすれば恋人ができるか?」といったサイトを訪れることも多いだろうから、そういったサイトに結婚相談所や合コンサイトのバナー広告を置いておけば、自ずとクリック数も高まるだろう。

 

転職したいと考えている人は、転職サイトを頻繁にチェックしているだろうから、「受かる応募書類の書き方」をまとめているサイトなんかに広告を出稿すれば、転職サイトの運営者は、そこそこの見込み客を自社サイトに呼び込むことができるだろう。

 

そこでは「自分の意志でその情報を求めている人」に如何に上手くリーチするかが重要になってくる。

 

つまりは「能動的な消費者」がターゲットである。

 

このように、TVの広告がターゲットとしている層とネットの広告がターゲットとしている層は、全く別物なのである。

 

そんなところに、TV的な広告の打ち方しか知らないTV局が、自分のビジネスモデルをそのまま持ち込んで参入しても、結果は目に見えている。

 

TVの視聴率が落ちた理由って多分本当にシンプルで、みんな、TVCMがみたくないからHDDに番組予約してるだけだし、番組の中身がつまらなくなってるからみなくなっているだけだと思うんだよね。

 

CMスキップ機能なんて、録画機器では当たり前についているし、そこを考えればこれまでのTVCMという手法そのものの限界も見えてくる気がするんだけどなー。

 

ネットに進出するなら、それに対応した収益モデルを考えてからじゃないと、本当に「オワコン」になってしまいますよ?