【書評】やりなおす経済史を読んで その2.
選挙ですね。
今回の選挙は今ひとつ国民の関心が盛り上がらないそうですが、だからこそ、きちんと各党の公約を見極め、納得の上で投票に向かいたいと思います。政治家の裏にいる、官僚達の思惑になんて絶対にのらないからな!
ぐふう。
さて、本日は「やりなおす経済史」のアウトプットと感想第2弾。
この手の本は、ブログに書きづらいのですが、大事なことをたくさん学べる本だと思ったので、頑張って書き続けたいと思います。アウトプット命!!
前回は重商主義の前までみたと思います。なので今回は重商主義から。
重商主義は、絶対王政期に取られた政策。初期のものは重金主義と呼ばれ、後期のものは貿易差額主義と呼ばれた。
重金主義は、鉱山開発や植民地の獲得で直接金銀を取りにいく政策。もちろんすぐに失敗したらしい。
その後出てきた貿易差額主義が、大当たりした。
これは国王が、特定の商人団にだけ貿易の特許許可を与え、彼らがガッポリ稼いできたカネを、後からごっそり吸い上げるシステムだ。この王がえこひいきした商人団を特許会社といい、その代表格があの有名な東インド会社だ。
とのこと。イギリスで最初に設立した東インド会社は、オランダやフランスでもつくられ、様々な特権を駆使して17〜19世紀の間に活躍した。
こうやってみると、東インド会社は国営の会社みたいなもので、今で言う市場原理主義にのっとった会社とは全く別の会社だったことがわかります。自由競争にさらされていないから、業務の効率化だとか、コスト削減なんてまるで考えずに、ただただ後ろにいる国家の力を親の七光りばりにかざして活動していたんでしょうね。
その姿は、今の企業とはまるで異なったものだったのでしょう。
とはいえ、この重商主義のおかげで商業は劇的に発展し、資本主義に必要な要素の一つ「商品経済の発展」は実現したとのこと。本書に寄ると、資本主義に必要なもう一つの要素は「資本家と労働者の誕生」だが、これも重商主義の流れで生まれました。
資本家と労働者がどうやって誕生したかは、次回まとめたいと思います。
こうやって歴史をみると、資本主義の発展は常に上からの運動で進んだもので、やっぱり支配者階級は強いんだなーという印象を持ちました。そして、いつの時代も苦しめられるのは持たざる者達で、それは今の日本でも一緒なんだなと、ちょっと悲しい気持ちになりました。
搾取される側に立たない為にも、いろんな情報を常に収集して、自分の頭で考えることをやめないようにしたいと思います。今回の選挙もきちんと情報を集め、自分の意志で投票に行きたいと思います。
僕は決して知識人じゃないから、正しい決断はできないかもしれないけど、それでも自分で考えることだけは放棄しないようにしたい。
最後脱線しましたが、続きはまた次回。のし。