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30過ぎの一般事務職(男)の日々雑感

30を過ぎ、未だに一般事務(書類整理、エクセルへのデータ入力など)の仕事しか経験したことないけど、人生何とかなるもんだ、的なブログ。

【行ってきた】アートフェア東京2015【そして考えた】

その他 仕事の気付き

どうも皆さん、おはこんばんにちは。

 

先日、有楽町の国際フォーラムで開催されていたアートフェア東京2015に行ってきました。

  

アートフェア東京 ART FAIR TOKYO

年に一度、全国各地からのみならず、最近は韓国やヨーロッパのギャラリーも参加する国内最大規模のアートの見本市です。

 

アート好きな友人何人かと一緒に行ったのですが、単に見て回るだけでとても楽しい見本市でした。

 

なぜかシャガールの作品も飾ってあってビビりましたが。。。(そして、シャガールの絵の前には、常時セ○ムの警備員が、、、まあ、そりゃそうだわ)。

 

何年か前に見に来た時よりも参加ギャラリー数も増えており、規模が大きくなっていたように感じました。外人もたくさん来ており、そこかしこで英語での会話(商談?)が繰り広げられておりました(何話してるのかは全然わからなかったけど)。

 

で、非常に楽しい時間を過ごしたのですが、帰りの際に友人と飲み屋で話題になったのが「絵を売るのって難しいよね」ということ。

 

例えばTVやPC、掃除機や洗濯機といった家電だったら、購入する際の明確な基準ってのがある。大きさだったり使用頻度だったり、どういった使い方をするのかだったりといったあらゆる要素を考慮して、今の自分に必要なスペックの商品を、お財布事情とも相談して購入する商品を選択する。

 

僕みたいな一人暮らしの男だったら、極論掃除機いらないし(僕は持っていない)、冷蔵庫や洗濯機も、それほど性能の高いものを求めたりはしない。冷蔵庫は、ビールが冷やせればそれで良いし、洗濯機は回ればそれで良い。そして、そういった層にある程度ニーズがあるからこそ、低スペックで、場所を取らない洗濯機や冷蔵庫が未だに家電量販店である程度売れ続けているのだろう。

 

日常生活で使うものを売ることは、相手のニーズを引っ張りだせれば、それほど難しことではないと思う。でも、アート作品を売るとなると、そういった商品を売るのとは全く異なった売り方が必要になる。

 

例えば保険を売れる人は、何でも売ることができる、という人がいる。

 

いわく、保険みたいな実体のない、わけのわからないものを売ることができる人は、どんなものでも売ることができる、というのがその理屈らしい。

 

でも、アートを売るのは保険を売る以上に難しいんじゃないかな、というのが僕の感想である。

 

保険だったら、「将来の為に」だとか「いざという時の為に」だとか「お子さんの為に」っていったトークで、加入するメリットを訴えることができる。でも、アート作品の場合、それを購入することはどういったメリットをもたらしてくれるのだろうか。

 

僕を含め、美術鑑賞が趣味って人も、美術館や博物館で芸術作品を眺めることは価値があるって考えるだろうけど、じゃあそこで眺めたような芸術作品を家に置いておきたいって考える人は、一体どれくらいいるだろうか。だって、芸術作品なんて持ってたって、何の役に立たないもの。

 

リビングに飾ってある絵を見て「これはいい絵だ」なんて悦に入れる人なんて、世の中に一体何人いるんだよって話です。もちろん小山登美夫さんがいうように、投資目的でアート作品を買うということもあるのかもしれない。実際アートフェアの会場では、「この絵、将来値上がりしますかね?」といったような会話がちらほら聞こえたし、将来の値上がりを期待して若いアーティストの作品を購入する人は、少なからず存在する。

 

現代アートビジネス (アスキー新書 61)

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でも、投資目的だったら絵を買うよりも、株だとか為替だとか、そっちの方がいいんじゃない?というのが、その日の僕らの結論だった。だって、絵とか彫刻って邪魔になるじゃないですか?

 

それでもアート作品を買う人は一定数いるわけで、そういった人たちって一体何を目的にアートを購入するんだろう?

 

それは恐らく「見栄」や「功名心」ってのが大きいのではないだろうか?

 

社会的に成功した俺がいいといっているこの作品、今は世間(市場)に評価されていないけど、いつか絶対に値上がりするね、といった俗っぽい感性を、いかに上手く刺激して、なるべく高い値段でアート作品を売りさばくことができるのか。それこそがギャラリーを運用する美術商に求められるスキルであり、そのスキルってのは、どんな業界でも通用するとてつもなく大きなスキルなんじゃないだろうか?

 

これ、ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」の「インセンティブシステムを理解する」の究極系だと思うのです。この業界以上に、ここの理解が大切な業界ってなかなかないんじゃないかなーと、友人と酒を飲みながら、ぼんやりと考えたあんちえいじゃーでした。

 

自分だったら、どうやって名も無いアーティストの絵を売ろうか??って考えるのは、マーケット感覚を鍛える為の、とても面白い思考実験だと思います。

 

マーケット感覚を身につけよう

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