思考錯誤

これは、俺の人生の軌跡だ。

僕らがLINEスタンプをついつい買ってしまうワケ

嬉し恥ずかし初体験です。

 

先日、人生で初めてスマホアプリに課金をしてしまいました。

そう、LINEのスタンプを買ってしまったのです。

 

買ったスタンプはこちら

 

なんでこんなの買ったんだろ?といつもならおどけて終わるのですが、せっかくなので、その理由を考えてみたいと思います。

 

まあ、理由は1つしかなくて、それは友人とのLINEのやり取りで使いたかったからです。

そうすると肝はなぜ使いたかったのか?といったことになります。

 

これは「このイラッとするスタンプをみた友人達の反応」を楽しみたかったからです。

恐らく自分の友人達は、「何だこれww」「あんちえいじゃー、むかつくわー!」といいながら、このスタンプを楽しんでくれるでしょう。そして、僕はそんな状況を生み出した自分に酔いしれるのです。

 

結局、僕がLINEスタンプで手に入れたかった価値は「友人たちとのたわいもないやり取り」と「そんな状況を生み出した自分、スゴい」というちょっとした優越感だったわけです。友人たちからの承認欲求を満たしたかったのですね。

 

ちなみにお値段120円なり。

 

僕の中では、上記のカタルシスを得る為に、これは妥当な金額だった訳です。300円でも買うかな?500円だったら微妙で、1,000円したら絶対買わないですね。

 

ぼくにとっては仕事中に一息つく時に飲む1杯の缶コーヒーと同等の価値が、LINE上での友人達とのやり取りで得られる上記の気持ちと同程度ということなんですね。

 

ちなみに120円ほどで手に入るLINEスタンプですが、どういった人たちが一番購入しているんですかね?

 

一番はやっぱり流行に敏感な中学・高校生かな。

特に僕が感じたような欲求(友人からの承認欲求)を満たしてくれることが、LINEスタンプの提供する一番の価値だと考えると、特に女子中高生や、クラスの人気者なんかが、一番価値を感じているんじゃないでしょうか。

 

だとすると、120円という値段設定もまた絶妙ですね。これくらいなら、彼らのお小遣いでも手軽に購入することができます。

 

そして次に購入意欲が高そうなのが、20代、30代の女性社会人たちでしょうか?

流行を追いかけるのも大好きだし、友達同士でショッピングやお茶を楽しむ彼女達にとっても、友人達からの承認欲求が満たされることは、大きな価値がありそうです。

いつもセンスのいい洋服を着ている、オシャレな隠れ家カフェを知っている、大手企業に勤める将来有望な彼がいる、などなど。そういったステータスと同等にカワイくって、流行っていて、なおかつ自分たちの集団のカラーにあっているLINEスタンプをよく知っている、というものがあってもいいんじゃないかなー。

 

そして、彼女たちをターゲットとしたLINEスタンプは、中高生をターゲットにしたものよりも、高めの値段設定をしてもいいのかもしれません。ランチ1回分、1,500円くらいまでなら、売れるんじゃないでしょうか。さすがに1000円越えは難しいかなあ。。。

 

意外なところでは、高齢者の方もターゲットになるかもしれません。

彼らにとって一番価値があるのは、なんといってもカワイイ孫であり、そんな孫から認められたい!という欲求が満たされることです。その為には、流行のLINEは絶好のツールですね。

 

自分の孫が喜んでLINEの返信を返してくれるようなスタンプがあれば、きっと彼らはこぞってそのスタンプを購入するのではないでしょうか?ここは多少高めの値段設定をしても行けそうですね。5,000〜10,000円!とまではいかなくても、1,000円、2,000円程度なら、喜んでお金を出してくれると思います。

 

ただ、どういったスタンプがいいのか、がとても難しい。年配者と小さな子ども達。両方に受けがいいものとなると、何がいいんでしょうかね?ゆるキャラ??

 

こうしてみると、LINEスタンプが人々に与えている価値は、仲間内からの承認欲求を満たすことであり、そのお手軽感も含め、ものすごく上手い商売をしているんだなーと改めてLINEのスゴさを感じたあんちえいじゃーでした。

 

ちなみに僕は、LINEスタンプに数百円以上のお金は払えない。

それは僕にとってLINEはあくまで連絡を取り合う為のツールであり、このツールを通して、そこまで友人達からの承認欲求が得られると思っていないからだ。仮に僕が「ほら、このスタンプ、すっげぇいけてるっしょ?」なんてことを言っても、「だからどうした?」となるだけで、それよりも美味しくて安い居酒屋をたくさん知っているだとか、カワイイ女の子の知り合いがたくさんいて、その子達としょっちゅう合コンを開いてくれる、と言ったことの方が、より大きな価値を友人達に提供できるだろうし、僕の承認欲求も満たされるだろう。「あいつに幹事を頼めば、まず間違いない」ということが、より僕の承認欲求を満たしてくれる。

 

まあ、幹事とか面倒くさいから、あんまりやりたくはないんだけどね。