【400字書評】現代アート経済学
これ、前も紹介したっけ?
この本は、市場経済の中で、アートがどういった役割を果たしているのか?を、きちんと会計的な数字を元に紹介している良書。
以前にこのブログで紹介した「中高年ブラック派遣」とあわせて読むと、今の日本が抱えている構造的な問題が分かって良いかもしれない。
横浜トリエンナーレに対する両書の取り上げ方の違いは非常に興味深い。 ぼくはどちらかというと、中高年ブラック派遣の方が、より現実を正確に捉えていると考えているんだけど、どうだろうか?
アートをたしなめるのは、ある程度文化水準が高い層である。ある程度文化水準が高い層の人たちっていうのは、ある程度の収入を得ている人のことである。そして、ある程度所得を得ている彼らの一番の特徴は、コンサバであること。
浮気はダメ。先生の言うことはきちんと聞いて、良い大学、良い会社に入って、家庭を持ってこそ一人前、という例のアレ。 そりゃあ、悲惨な現実が見えないよね。