読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

30過ぎの一般事務職(男)の日々雑感

30を過ぎ、未だに一般事務(書類整理、エクセルへのデータ入力など)の仕事しか経験したことないけど、人生何とかなるもんだ、的なブログ。

【レディ・ジャスティス】ジャンプ歴20年オーバーのおいどんが、考えても意味の無いことを考えてみる

僕はしがない事務員だ。

しがない事務員のはずなのになぜか残業時間だけは多い。

具体的に言うと、先週は毎日家に着いたら日付が変わっていた位の多さ。

まあ、真性社畜の皆さんに置かれましては、そんなの自慢することじゃねーよ!って話ではございましょうが、そもそもその感覚がおかしいですからね!

 

家に着いてPC立ち上げて、ふと日付を見ると「あれ?さっきまで火曜日だったよな?」と冷静になれる僕は、まだ正常な人間です。

 

そんな状況に陥ったわけは、さっきふと思いついたので、また別エントリにしたためよう。そんな日が来たならな!

 

さて、冒頭にしるした「しがない○○」というのは、週刊少年ジャンプで一部熱狂的ファンを獲得しつつ、打ち切られてしまったレディ・ジャスティスのしがないメガネ君が使ったことで、一部ネット関係者(僕のことだ)の間で爆発的に普及した用語だ。

 

レディ・ジャスティス 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

レディ・ジャスティス 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

作者はネットリテラシーが高い方なのだろう。

1巻のお色気ポイントが足りないとのネット上の批評に即座に対応し、2巻では、このご時世の少年マンガでは考えられうる限り最大限のお色気ポイントを追加している。

ぜひ、その違いを感じ取って欲しい。

 

さて、このレディ・ジャスティスというマンガだが、個人的には面白かったのだが、やはりジャンプでは流行らなかったのである。

その原因を、勝手に分析してみたいと思う。そして、そこから導きだされる結論は、マンガ業界だけでなく、全てのビジネスに通じるものであった。

 

このマンガがヒットしなかった要因の、大きなウェイトを占めているのは、なんと言っても、主人公が女の子だったことである。

これは、少年マンガにおいて一つのタブーと言っても良い。ジャンプ歴20年を超える僕が言うんだから間違いない。主人公が女の子のマンガは、ジャンプではまずヒットしない。

 

しかし、しばしばジャンプでは、主人公が女の子のマンガが連載される。

例えば、クロス・マネジ。

例えば、逢魔ヶ刻動物園。

 

例えば、ネウロ

 

では、なぜジャンプ編集者は、女の子が主人公のマンガを、度々連載させるのだろうか?

恐らく、編集部がアンケートはがきや、人気投票に票を投ずる人たちを元に、読者層を想定しているからだろう。

はがきから導きだされるデータは、恐らくこうだ。

 

・女性読者が多い(70%越え?)

・若い(10〜20代?)

・男の子が主人公のマンガもいいけど、不器用だけど頑張る女の子が主人公の作品も読みたい!という意見が多い。

 

そういった熱心な読者の意向に答えようと、ジャンプ編集者は「少女を主人公にしたマンガ、、、イケる!(あ、そっちの意味じゃなくてね、もちろん。なぜなら少年誌だから)」と思い、しばしばそういったマンガを連載させているのだろう。

しかし、市場の声は残酷である。

少年マンガに置いて、とりわけジャンプにおいて、少女を主人公にしたマンガは、ヒットしづらい。唯一の例外は、めだかボックスだろうか?

 

 

まあ、この作品に関して言えば、西尾維新というラノベ作家に固定ファンが着いていて、その固定ファンのお眼鏡にかなった連載が出来たからってのが大きいと思う。

 

ジャンプ編集者が陥ったワナは、熱心な読者の声に答えようとしたことだ。なぜなら熱心な読者は、全体からみればほんの数%にも満たないからである。

マンガにかぎった話ではないが、本当に考えなければ行けないのは、声を上げる、熱心な消費者ではない。

本当に考えなければならないのは、声を上げない、だけど、明らかに多数派である、サイレントマジョリティーである。

彼らのニーズをきちんと満たすことこそが、ヒット作品を生む為に必要なことなのである。

でも、それはとても難しい。

なぜなら彼らは、積極的に声をあげないからである。

厄介なことに、彼らは決して声を上げないが、その数は膨大である。

恐らく熱心に声を上げてくれる読者は、全体の数%にも満たないであろう。そして、声を上げないサイレントマジョリティーは、90%以上を占める。

 

結局のところ、サイレントマジョリティーを満足させる作品を作らなければ、連載は長続きしないのである。なぜなら単行本の売れ行きを左右するのは、いかに多くのサイレントマジョリティーを抱えているかによるからだ。

 

それは、決して週刊少年マンガにだけ言えることではなく、全てのビジネスに言えることなんだけどね。

だから、ビジネスって難しいし、面白い。熱心なファンの声は、もちろん大事にすべきだ。でも、ビジネスはそんな彼らの声に耳を傾けていれば上手くいくほど甘くはない。

大事なのは、声なき声の主張する「何が求められているのか?」をきちんとつかむ力だ。なんか上手く言えないけど、ここが良いんだよね、だとか、なんか分からないけど、これが面倒くさいよね、といった「なんか分からないけど」を上手く言語化出来るようになろう。そして、それを解消する為には、どういった手段があるのだろうか?をきちんと考えれるようになろう。そうすれば、きっと次なるヒットは生み出せる。

そう、ヒットは理論で生み出せる。

目に見える数字にだまされずに、その裏に潜む、声なき声に気付く力を蓄えましょう。

 

ってことで今回のエントリはおしまい。