僕は、サンタクロースなるものを信じたことがない。
世間では、もうすぐクリスマスらしいですね。
段々と肌寒くなって、コート無しには出かけられないほどの気温になってきましたが、なんだか街中が暖かく、時にはピンク色の雰囲気に包まれているのは、クリスマスが近いからなんですね。
クリスマスなんて、日本から無くなれば良いのに!
さて、クリスマスと言えばサンタクロースですね。恋人はサンタクロースです。そんな時、サンタさんは、20代のナイスバディでエロティックな綺麗系女子だ。
そうそう、サンタクロースだけど、「いつまでサンタを信じていた?」という話をしたことが無い人はいないだろう。
ふと、自分を顧みると、僕は生まれてこのかた、一回もサンタクロースがいると信じたことが無い。
とても純朴な少年だったけど、そういえばサンタさんがいるって思ったことは無かったなと。
なぜなら家は、子どもにクリスマスプレゼントを与えることが出来るほどの経済力を持っていなかったからである。
物心がついてから、小学生の3年生くらいまでは、クリスマスといえば「ケーキを食べる日」という認識だった。いい子にしていれば、クリスマスにサンタさんからプレゼントがもらえる、なんて考えが頭をよぎったことは、一度も無い。
確か、小学生4年生の時に、初めてサンタというものがこの世にいるんだということを認識した。
どうやって認識したのかというと、クラスの友達から話を聞いてだ。
僕は、人見知りな性格だった。
親も、人見知りな性格で、いわゆる近所付き合いなんてものはほとんどなかった(田舎だったから、そんなもの必要なかったしね)。
そして、自分に自信のない親だった。
だから僕も、小さい時からことあるごとに「お前は私の子どもだから、○○ちゃんのようにできなくっても仕方ないんだよ。つつましく、平穏にすごせればそれでいいよ」的なことを言われて過ごしてきた。
そんな僕だったが、どうやら勉強は出来たようで、中学生の時は、学年でも上位3、4人に入るレベルの学力を有していた。他の家庭の子どもたちは、皆学習塾に言っていたにもかかわらず、だ(僕は、経済的な理由と、地理的理由で、塾には行っていなかった。行きたいとも思わなかった。なぜなら、勉強は自分でやるものだと思っていたから。そして、その考えは、今でも変わらない)。
でも、そんな僕に親は(というか、母親。父親は、子どもにいっさい興味が無かった)、ことあるごとに「お前は、私の子どもだから、、(略」と言い続けた。
ずっとそんなことを言われ続けて見なさいよ。
そりゃあ、自分の自己評価は低くなるよ。
まあいいや。
そうそう、僕は小学生4年生になるまで、クラスの人と殆ど会話をしなかった。クラスといっても、田舎だったから。15人しかいなかった。
その15人も、保育園からずっと一緒の15人だ(内1人は、小学生になる前に他のところに転校?し、途中で戻ってきた。だから、正確には14人がずっと同じ時空間を共有していたことになる)。
そんな中で、僕は浮いた存在だった。
そんな僕も、何かのきっかけで誰かと仲良くなったのだろう。
ちょっと仲良くなったクラスの友人から、「サンタ」なるモノの存在を初めて聞いた。
そして、親に「なんで家にはサンタさんがこないの?」と聞いた記憶がある。
親は、さぞかし驚いたことだろう。なぜなら僕は、そんなことを一度も聞いたことが無かったからだ。
しかし、僕はその時点で既にサンタなるものがこの世に存在しないことを悟っていた。
そんな我が家に初めてサンタが訪れたのは、小学校4年生の時である。
その年、サンタは僕にプレゼントを持ってきてくれなかった。
代わりに、手紙を置いていってくれた。
そこには、「プレゼントをお願いするのが遅過ぎた。だから、今年はプレゼントを用意することが出来なかった。ごめんね」的なことが書いてあった(確か)。
もちろん、両親が書いた手紙だったし、僕もそのことに薄々勘づいていはいたのだが、「うわあ、サンタさんが手紙をくれた。サンタさんは、本当にいるんだ!」と無邪気な子どもを演じて、両親を安心させた。
そして、翌年、僕は初めてサンタさんからプレゼントを貰った。
そして、ロックマン5は、当時クラスのガキ大将的存在の生徒に貸したら、そのまま戻ってこなかった。。。
あいつは、運動神経だけは良い奴だったけど、今どこで何をしているのだろうか?
まあ、さすがに5年生だったから、もうサンタは親だって確信していた。でも、僕はなけなしのお給料から、子どもの夢を壊さぬようにクリスマスプレゼントを用意してくれた両親の為に、サンタからのプレゼントを喜ぶフリをした。
そして、6年生の時は普通に親にクリスマスプレゼントを買ってもらっていました。
思えば、その2回だけですね、クリスマスプレゼントを貰ったのは。
まあ、何が言いたいのかというと、サンタなんて信じているのは、比較的裕福な家庭の子どもであって、貧しい家庭で育った子どもは、クリスマスにプレゼントを貰えるって感覚が無いんですよってこと。
だから僕は、いつまでたってもクリスマスが好きになれない。
仮に結婚して、将来家庭を持ったとしても、クリスマスなんて祝いたくもない。
これは、僕に科せられた呪縛みたいなものである。
そして、僕がブログを書く理由の根幹にある感情なのかもしれない。
その辺は、年末休みに入ったらまた、じっくりとブログにしたためたい。