日本人は学歴が大好きだということ、そして、それ故に学歴は意味がある。
ショーンKさんと言う方が、学歴詐称ということで世間から叩かれまくっておりますね。
日本人は、「学歴」が本当に大好きな生き物だ。
僕は経験したことが無いのだが、東大や京大をはじめとした旧帝大や、早慶上智といった私立大学のトップ校の学生の元には、同じ大学を出た大手企業に勤める人たちが「リクルーター」としてコンタクトを取り、「うちの企業はめっちゃ素晴らしいから、ぜひともうちにくるべきだ」ってラブコールを行っているらしいですね。
建前上、就活の開始日は決められていますが、それよりも前に、良い大学の多くの人たちは、すでに内定を勝ち取っているわけです。それも、世間体のいい大手企業から。具体的には三菱商事とか、リクルートとか、マッキンゼーとか、まあ、そういうところですよね(ぼくはしがない一般事務員だから、こういうときに具体的な企業名をあげることに、なんら後ろめたさを感じない)。
良い企業の幹部候補生たちは、大体が良い大学の卒業生だ。
ゆえに、自分たちの後輩を、自分と同じレールに載せようと考えるのは、至極当然のことだろう。
会社の人事のお偉いさん方も、自分の会社に利益をもたらしてくれる人材たちが、そういった有名大学出身の人たちだと分かっているから、文句をいわないどころか、積極的に青田買いを推奨している(もちろん、表面上は無関心を装っているが)。
そして、いわゆる良い大学に通っている人たちは、早々に超一流企業からの内定を勝ち取ります。
僕のような、地方の駅弁大学に通っていた学生が、それに気付くのは、社会人になって何年かたってからです。
就活をしていた当時は、そんな学歴フィルタが存在していたことすら、気付かない人が大半です(もちろん僕も、そんなものがあるなんてみじんも知りませんでした。世の中って汚いね)。
僕はあんまりテレビを見ないから、主な情報収集源はネットです。
まあ、最近はちきりん女史のツイートをみて、あ〜やっぱりテレビも買おうかな、録画機も(今は高過ぎて買えないけど)、ちゃんとそろえようかな、と考えてはいます。
なんだかんだ言って、NHKの番組はクオリティ高いし、CSやBSの、読者を極端にセグメントした番組は、とても魅力的です。色んな方面に配慮しまくった地上波に魅力を感じないのは変わりませんが、良い時代になったなあと感じます。
そして、映像でこそ伝えられる情報が世の中にはたくさんある、ということも理解はしているつもりです。まあ、あくまでつもりだけどね。
さて、話を戻そう。
ネット中心に情報を収集していると、あることに気付く。
そう、ネットで取り上げられる著名なビジネスマンの存在にだ。
そういう人たちは、学歴至上主義の日本に、疑問を呈している人が多い。
でも、悲しいかな。
そんな彼らの学歴は、いつだって旧帝大以上だ。
あ〜この人いいこといってんな、僕らのことわかってるな〜と思って、その人の経歴を見ると、東大や京大、早稲田や慶応の人たちばかり。
こいつら、俺らのことおちょくってるのか?
逆説的ではあるけれど、今の日本で子どもの教育本がたくさん出ているのは、ある意味健全なことだと、僕は考えている。なぜなら、良い大学に入れば、良い暮らしが出来るようになるという親の判断は、あながち間違っていないからである。
どれだけきれいごとをいっても、結局日本は学歴社会である。
良い大学を出ることが、良い会社で出世するにしても、ベンチャー企業の経営者として名をあげるにしても、トップブロガーとして名を馳せるにしても、どうしても必要になってくるからだ。
もちろん例外はいるよ?
でも、それはあくまで例外であって、統計学上は、高学歴な人が、世の中を引っ張っていっているっていうのは、紛れも無い事実なのである。
ショーンなんちゃらさんの言うことを、皆が手放しで信じたのは、彼が「いい大学」の出身者であると、皆が信じていたからである。それはもう、実際に「いい大学」を出た人たちまでね。
いやあ、本当にこの国の人たちは、「学歴」が大好物なんだなあ。
僕はせめて、もし出来たらだけれども、自分の子どもにはそんなくだらないレールからは外れて、自分の人生を有意義に過ごしてもらいたいと思うよ。
早くこの国から、学歴信仰主義が無くなることを祈って、僕は今日もブログをしたためる。(まあ、あと半世紀以上は掛かるだろうけれどもね!)