思考錯誤

これは、俺の人生の軌跡だ。

性格は変えられるかもしれないが、それでもやっぱり苦労はする

性格は変えられる、というのは本当だと思う。

一気に変えるのは無理でも、例えばそれまで人見知りが激しかった人が、それなりに社交的になるだとか、怒りっぽかった人が、ある程度の辛抱を覚えるとか。

とはいえ、全く真逆の性格になれるかと言われると、やっぱりそれは難しい。

今まで週末は家でゆっくり静かに過ごすのが好きだった人が、毎週末アクティブにサーフィンに繰り出すような人になることは決してない。せいぜい近所のスポーツジムに通うようになるくらいだ。

なんでかっていうと、そこにいたるまでのエネルギー量があまりにも膨大だからじゃないかな、というのがぼくの考えだ。

どういうことか?

これは単純な足し算、引き算と同じで−100のものを100に持っていこうとすると、合計で200のエネルギーが必要になるからだ。

ここでいうエネルギーとは、「なんとしても性格を変えたい!」という熱量(モチベーション)と、そのために投入する時間のことだ。

この2つが掛け算で混じり合い、ある閾値を超えたとき、始めて人は性格を変えることができる。

でも、もちろんその熱量は有限だし、時間はもっと有限だ。

具体的な例をあげよう。

ある非モテ男がいたとする。

彼は、30歳を過ぎてなお、一度も女性と付き合ったことがない。故に素人童貞である。

そんな彼は、素人女性とのセックスを渇望した。このままでは、一生女性と縁のないまま人生を終えてしまう。

一人だけじゃけじゃダメだ。

たった一人と関係を持つだけじゃダメなのだ。

複数人、それも世間一般の男女よりも多くの女性とセックスをしなければならない。

なぜなら、30を超えた時点で女性と付き合っていないということは、セックスの回数で普通の人に到達することができないからだ(普通の男女は、30歳までには、ゆうに3桁のセックスを経験している)。

もう、量で勝てないなら質で勝負ってことですよ。

あくまで例だからね!

そうそう、性格改善の話ね。

その非モテの彼は、出会いエンジンを最大化するためにどうすればいいかを考えた。

考えに考えた。

そして出した結論は「よし、ストナンをしよう」だ。

しかし、彼はそれまで女性と付き合ったことがない。

幸いにも、そんなにおデブじゃないし、友人として女性と会話をすることはできた。

でも、見ず知らずの女性に声をかけるなんて、考えたこともなかった。彼の友人・知人も、彼にそんな素養があるなんて考えたこともなかった。そんな素養とはいわゆるナンパの素養である。

しかし、彼には他に手段がなかった。

街コンにも行った。合コンも何度か経験した。友人のつてで女性を紹介されたこともあった。でも、どれもうまく行かなかった。「臭い」と言われて切られたこともあった。「頼りない」と言われて切られたこともあった。女性とデートをすると、なぜ2回目は連絡が取れなくなった。そして、連絡が取れなくなった女性には、必ず数週間後に彼氏ができていた。

そんな彼には、もはやストリートナンパしか手段がなかった。

でも、そんなことしたことがない。

怖い。

でも、やるしかない。

なぜならぼく、じゃなかった、彼はセックスがしたかったから。

そしてぼく、じゃなかった、彼は街に出た。

「あ、あの、ぼくと友だちになってくれませんか?」

2時間の地蔵の後、ぼくじゃなくて彼!は見ず知らずの可愛い女性に声をかけた。。。

結果はもちろん「ガンシカ」だ。

でも、行動に移せた。そのことが彼はとても嬉しかったし、誇らしかった。

まだ彼は成果を出せていない。でも、そうやって行動を続けるうちに、いつか彼は成果を出すことができるだろう。ダイエットもするみたいだしね。

この事例から得られる教訓は、性格を改善するのはとてもむずかしいということ。

未だに彼は街に出ると地蔵をするし、めっちゃ緊張する。

でも、今までの価値観は覆った。

「ただ優しくするだけでは、セックスにありつくことはできない。。。」

その結論に達した彼は、今まで忌むべきものとして避けてきたストリートナンパをするようになった。

これを性格の改善と呼んでいいのかはわからない。

でも、行動を変えることで価値観は変わる。価値観が変われば、行動が変わり、人生が変わる。もちろんそれは容易なことではない。

彼の人生は変わらないかもしれない。

結局誰ともセックスできずに人生を終えるかもしれない。

でも、彼の性格は変わった。

今までは頭でグルグル悩むだけで何も行動を起こさなかった彼は、とにかく行動をする彼に変わった。

性格は変えられる。

「なんとかしたい」という情熱と、そのための試行錯誤を繰り返す時間を確保することができれば。

なんか最初にいいたかったことと結論が結びついていないかもしれないけど、しょうがないですね。