思考錯誤

これは、俺の人生の軌跡だ。

【ネタバレ注意!】インベスターZ 18巻を読んで、ゲンさんという恋愛マスターについて思ったこと

カップラーメン評論家は、書評ブロガーでもある。

インベスターZの最新刊が出ましたね。

インベスターZ(18)

インベスターZ(18)

 

主人公の財前くん、なんだかアラブの石油王みたいですね。

 

「銭や銭や〜。ぐへへへへへ」と言っていてもなんら違和感はありません。

 

まだ13歳なのに。

 

さて、今回のインベスターZは、3つのお話で構成されいました。

 

一つ目は、新たに投資部の部長になった剣道バカの話。

 

ちなみにこの剣道バカ、あきらかに投資部の中でも劣等生であり、いわゆる噛ませ犬的なポジションである。幽☆遊☆白書でいうところの桑原、ハンターハンターでいうところのリオレオ、じゃなくてレオリオ的なポジションである。なんというか、他と比べるとちょっと残念な愛されキャラなのである。

 

まあ、投資部の他の連中が優秀すぎるだけで、剣道バカ自身も、10万人に一人の天才である。ただ、惜しいことに周りの連中が1000万人に一人の天才だっただけである。主人公の財前くんに至っては、100年に一人の天才かもしれない。

 

ここでは、手堅い守りの投資についての話が語られている。

 

手堅い投資とは「分散・長期・低コスト(低手数料)」の3つを兼ね備えた投資方法のことだ。ちなみに「分散・長期・低コスト(低手数料)」は、18巻に収録された3つのエピソードに共通するテーマなので、ここはしっかり理解しておきたい。

 

投資というと、皆オラオラ系の人が行う、ハイリスク・ハイリターンのものを想像しがちだ。もちろんそういった投資スタイルもある。リスクを取り、より大きなリターンを得ることも、ときには大切だろう。

 

しかし、ぼくをはじめ多くの日本人にはそれができない。そんなにリスキーな生き方をする人ばかりだったら世界は破滅する。リスクを恐れ、安定を望むその他大勢の一般人がいるからこそ、リスクをとる少数のホリエモンが輝くのだ。

 

例えば電通リクルートに勤めるようなオラオラ系の肉食系ではない、ましてや財前くんのような100年に一人の天才でもない、いわゆる凡才の天才である剣道バカのような一般人がとるべき投資の王道の話が描かれている。

 

結局王道が一番。

 

2つ目は、隠れた恋愛工学マスター・ゲンさんによる、モテる男になるための実践講座である。これは、主人公の財前くんも言っているように、この漫画で一番ためになるエピソードである。なぜなら男のすべての欲求の根源は、きれいな女性にモテることであり、そんな女性とおセックスをすることであるからだ。

 

70を過ぎ、未だ現役の恋愛マスターゲンさんのところに、今日も非モテに苦しむ男が相談に訪れる。

 

本日のゲストはこちら!

国語教師の寺畑先生だ。

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恋愛工学を学んだ今ならわかる!こいつは明らかに非モテ側の人間だ。

きっと、女性を落とすためには地位、金、誠実さが必要だと思いこんでいるのだろう。プライドも高そう。そして、おそらくは素人童貞だ。

 

案の定、彼はなぜいい大学をでて、それなりの収入を得ている自分が婚活パーティ(見合いか?)で断られ続けているのか?という悩みを抱え、恋愛マスターのところに相談に来た。

 

そりゃお前、根本から間違っているよ。

 

ゲンさんのところに行く前にぼく愛を読みなよ。 

ぼくは愛を証明しようと思う。 (幻冬舎単行本)

ぼくは愛を証明しようと思う。 (幻冬舎単行本)

 

 

しかし、心優しいゲンさんはそんな彼に真摯に対応する。

詳細は省くけど、結局は「自信」を持つことが大事なのだ。

 

堂々とした振る舞いで、女性をエスコートする。

 

「俺についてくれば、いい暮らしができるぜ?」

 

という態度を滲み出させることが大切なのだ。

 

主人公の財前くん(真性童貞)も、道塾学園に来て、一番ためになった話がゲンさんの恋愛講義だったと言っている(自分の祖先に当たる財前 龍五郎の話よりためになったということだろう)。

 

3つ目の話は貯金について。

専業主婦で、家計のやりくりが苦手だという斎藤さんの話。

なんやかんやでタネ銭を貯めないことには勤め人からの脱却は不可能なので、この話は食い入るように読んだ。

 

貯金をするために手を付けるべきは、管理不能支出をリストラすること。

具体的には家賃や車のローン、習い事の費用など、固定費と言われている部分を見直すことだ。

 

節約というと、僕らは食費や交遊費など、自身でコントロール可能なところから手をつけようとするが、これは我慢と表裏一体の節約であり、長続きしないし、ストレスになってかえって良くない。

 

そうではなくて、月々垂れ流しにしている固定費を大胆にカットすることが、ほんとうの意味での節約になるとのことだ。例えば通っていないスポーツジム代。不要な保険料などなど。

 

早速ぼくも、自分が毎月固定で払っている費用をノートに書きだしてみた。

 

 

スポーツジムは辞めたし、借金も半分はなくなった(これで2万円浮いた)。

ロム専だったサロンも辞めた(合計1万円浮いた)。

 

あとは、その他諸々の経費をなくして、合計12,000円の支出カットを予定している。

 

え?4万円もコストカット?マジで??

 

今回はかなり実践的な内容なので、読んでない人はぜひとも読んでおこう。

 

インベスターZ(18)

インベスターZ(18)