【書評】嫌われる勇気 が素晴らしく感動した
アドラー心理学の根本を哲人と青年の対話形式で分かりやすくまとめた本。
最近ベストセラーになっていて、あのホリエモンも薦めている本。
僕はホリエモンがやたらいろんなところで薦めているから読んでみました。
そしたら感動してしまいました。
今までの自分が、いかに言い訳ばかりの人生を歩んできたのかを思い知らされました。例えば劣等感について。
アドラー心理学では、劣等感は良いものとされている。例えば「自分は人より学歴が劣っている、だから自分はたくさん勉強しなければならない」と考えて努力するのは望ましいことだとします。
でも、「自分は学歴に劣っている。だから他の同年代の人に比べて自分は成功していないんだ」と考えることを良しとしません。これは劣等感ではなく劣等コンプレックスであるとアドラーは言ったそうです。
「AであるからBできない」
という考え方をしている限り、人間はいつまでたっても成長できません。
アドラーに言わせると、これは「本来は何の因果関係もないところに、あたかも重大な因果関係があるかのように自らを説明し、納得してしまう」ことだと言います。
このように自分を否定している人は、要するに今の自分を変えるのが怖い人だと。
現状を変えたくない、今ある些細な喜び(例えば週末の金曜に飲む安酒の旨さや、日曜に出かけるパチンコ)を犠牲にしてまで現状を打破する努力をしたくない人が自らにかす言い訳なのです。
これはグサリと胸に刺さるものがありました。
結局現状を甘んじて受け入れている自分の考えが、一番の問題だったのです。
いやあ、これは本当に良い本です。未読の方は強く読むことをおススメします。