誰が悪いか?ではなくてどうすれば良いか?を考えることが大事
横浜市の傾斜マンションの問題を巡り、元請け業者と下請け業者が、責任のなすり付け合いを行っているとのこと。
元請けの三井住友建設は、杭の不具合はデータを改ざんした旭化成建設のミスだと指摘。
一方下請けの旭化成建設は、元々三井住友側から指示された杭の長さが足りなかった。だから、今回のマンションが傾いた責任は、三井住友側にあると指摘。
問題となっている8本の杭のデータを改ざんしたのは、旭化成建設側だけど、そもそもの議論として、設計段階で杭の長さが足りなかったんじゃないの?その辺の落ち度は、設計をした三井住友建設側にあるんじゃないの?ということらしいですね。
記事によると、マンションが建設される前に、同じ敷地にあった建造物の杭の長さは18メートルでした。しかし三井住友建設は、14メートルの長さの杭で十分と判断。その理由は、建物によって、必要な長さの杭は違うからとのこと。
三井住友建設側の主張が正しいのかどうかは、僕たちには正直判断がつきませんね。
それにしても、なんだか議論がどんどんおかしな方向に向かっている。
マンションが傾いたのは事実だし、何故こういうことが起きたのか?という問題点も浮き彫りになった。
じゃあ、次はどうすれば同じ問題が起きないのか?といったことに議論を進めるべきなんじゃないのかな。具体的な対策を考えなきゃ、今後もまた同じことが起こるよ。
責任のなすり付け合いをしている場合じゃないでしょう。
なんでいつもこの国は「誰に責任があるのか?」と言った方向に議論を進めるのか?そして、マスコミもそっち側に議論を誘導するのか?
まあ、色々と理由はあるんだろうけど、結局は誰も責任を取りたがらないからってのは、結構大きな理由だと思う。
「すぐに責任論になるのはなんで?」っていう疑問に対して、逆説的な答えにはなるきはするけど。
もちろん最終的に誰かが責任を負わなきゃいけないんだけど、でもそれはあくまで最後に議論すべきことであって、それよりもやらなきゃならないことがたくさんあるでしょうに。
あと、問題の本質をつく方向に議論が進まないのは、そこを突き詰めると都合が悪くなる人が多いからってのもあるんでしょう。てか、それが一番の原因か?!
なんてね。
おしまい。