僕は、人生の落伍者だ
普通に国立大学を出た人は、30を過ぎれば、結婚をする。
結婚をしないにしても、複数の異性と付き合い、性的な交渉も含め、いわゆる「教科書通り」の人生を歩む。
30を過ぎて、異性と付き合ったこともなければ、素人と性的な交渉を持ったこともない人なんて、普通はいない。
でも、
でも、世の中には、そう言った世間の「普通」とは違う人が一定数、確実に存在する。
僕がそうだ。
30を過ぎたけど、未だ異性と交際したことがない。
異性に告白をすれば、体臭が臭いからか(僕は、ワキガでもある)、年収が低いからか(今まで年収400万に届いたことがない)知らないが、一度も受け入れられたことがない。
金融日記を通じて初めて気づけたのだが、どうも世の中の女性は、僕の想像以上にシビアな考えをお持ちのようだ。今の職場でも、僕は一般事務員の仕事しかしていないから、恋愛対象として、ましてや将来の結婚相手として、決して職場の女性からは見られていない。
なぜなら、ファンダメンタルバリューがとても低いと思われているからだ。
実際、僕の仕事は雑用ばかりだし、年収も、他の男性社員と比べると、とても低い。
僕に対する周囲の目も、残酷である。誰も僕に興味なんてない。
僕は、間違いなく人生の落伍者である。
どんなに綺麗事を並べても、そうだ。
恋愛工学を学んだ今、世の女性たちが僕に向ける視線も、納得ができる。
でも、不思議と、絶望感はない。
多分僕は、教科書通りの人生は歩めないだろう。
でも、決して何も持っていない人でもない。
そして、恋愛相工学を学んだことで、きっとこれからセックスライフにも困ることはないだろう。今は、転職のことやらで全然フィールドに出れていないけど。
いわゆる教科書通りの人生よりも、一周遅れているかもしれないけど、その分いろんなアウトローの生き方を学べた。
僕の人生は、これからだ。そして、おそらく教科書を超える人生を、きっと僕は歩んでいける。そんなことを思う。