思考錯誤

これは、俺の人生の軌跡だ。

【書評】藤沢数希氏「ぼくは愛を証明しようと思う。」にみる「勝てる」ビジネスの見つけ方

最近どうも更新が滞ってしまい、これじゃあ何の為にアウトプットの場を設けたのか本末転倒な感じになってきてしまったので、とりあえず更新回数を増やそうと思います。

 

具体的には、あまり肩肘張らない小出しのアウトプットを増やし(2年くらい前のエントリに近い感じ。600〜800字程度の記事を日々書く)、且つある程度ネタが固まったらor週末に時間を取ってきちんとした記事を書く(3,000〜4,000字程度)ってのが良いのかなと。

 

 (800字×4,5日)+(4,000字×1日)=8,000字/週

 

って感じです。う〜ん現実的には週に5〜6,000字書ければ御の字かなあ。

 

てことで、せっかくの個人ブログなので、もう少し気楽に行こうと思いました。

 

さて、今回は先日発売された、藤沢数希所長による初の純度200%の恋愛小説「ぼくは愛を証明しようと思う。」(通称「ぼく愛」)を読んで思ったことを。

 

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。

 

 

本の内容については、すでに多くの恋愛工学戦士たちによる素晴らしい書評がたくさん書かれているため、今更僕が感想を書く必要は無いだろう。とくにサウザー氏のAmazon書評はあの田端氏も「文学の域」と賞賛しているので、

 

 

本書を読もうかどうか迷っている方は、まずはそちらを読むのが良いかもしれない。てか、迷ってる暇があったらさっさと読むべし!

 

で、以前ブログにも書いたのだが、僕は半年くらい前から藤沢数希さんの「週刊金融日記」を購読している。内容は恋愛工学といった、藤沢さんが編み出した、男女の恋愛におけるくんずほぐれつを、テクノロジーで紐解いたものなんだけど、これって単に非モテ男子がモテるようになる為のハウツーメルマガ以上の価値があるんだよね。

 

著者プロフィールを読めば分かる通り、彼は物理学の博士号を取り、海外の研究機関で活動した後、外資系金融機関に勤務していた人だ。もし普通の人が彼と同じ経歴を歩んだのち(まあ、普通の人はこんな経歴歩めないけど)、何かしらの分野で独立をはかろうとしたら、きっと普通になんちゃって経済評論家を目指すことだろう。だって、外資系金融機関で働いて、金融工学なんかも齧ったとしたら、その専門性をフルに生かそうとするのが合理的だし、キャリアプランとしては筋がよさそうだ。

 

でも、藤沢さんはそうは考えなかった。

 

彼は、自身が経験してきた過去のナンパの必勝テクニックを、体系立て、一つのテクノロジーとして、全く新しい学問を創出する道を選んだのである。もちろん彼がそのような道を選んだ背景には、長年の努力によって培われた「学問」に対する深い理解があったから、というのもあるだろう。地頭も相当に良いに違いない。

 

でも、それ以上にスゴいのは、彼のマーケットに対する鋭い嗅覚である。というか、この嗅覚が人より優れていたからこそ、彼は他の人が歩みそうな「経済評論家」としてではなく、「恋愛工学」なるものの研究機関の所長としての道を歩むことにしたのだろう。そしてそれは、彼以外の他の誰にも真似のできない、この資本主義社会で生き抜く為の強力な武器となった。

 

つまり、彼は自分に取っての勝ちパターンを見いだしたのである。

 

どういうことか?それは、堀江貴文さんの書いた「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?」という本での、彼の発言を読めばわかる。

 

 

この本の中で、藤沢数希さんは、最近のビジネスはトップ1%以内に入らないと儲からないという趣旨の発言をしている。インターネットのおかげで、誰でもビジネスを始めやすくはなったけど、初期投資がかからず、利幅の大きいビジネスは、参入障壁が無いためライバルも多く、1,000人中3人くらいしか儲けることができないとのこと。そういわれると大変な気がするかもしれないが、ちょっと視点をずらすだけで、世の中にはたくさんのビジネスの目があるわけで、その目の中で、自分が上位1%になれるものを見つけるだけで良いわけだから、意外と多くの人にチャンスは眠ってますよ、というわけである。

 

この、自分が上位1%に入れる市場を、彼は恋愛工学に見いだしたのである。

 

彼がこの学問を生み出す前にも、いわゆるモテる為の本や、ナンパの為のハウツー本などは、たくさん出ていた。しかし、彼の恋愛工学は、その他凡百の類似書籍と一線を画していた。それは、恋愛工学が、膨大な実証実験と、圧倒的知識によって裏打ちされた高度な学問であったからだ。

 

彼自身の学問に対する深い理解と洞察を、それまで誰も応用してこなかった男女の「恋愛」に当てはめたとき、そこには一つの大きなマーケットが生み出された。

 

普通は考えつかないよね、そんなこと。きっと外資系金融機関には、彼以上に稼いでいた人も、彼以上にモテた人もたくさんいたかもしれない。そして、そういった人たちにも藤沢さんと同じく恋愛工学の研究所を立ち上げることができたかもしれない。頭いい人も多い業界だろうしね。

 

でも、彼らはそれができなかった。

 

なぜか?

 

そこに潜在的な価値が眠っていると、気付けなかったからである。

 

きっと、中には藤沢さんよりも頭が良くて、お金を稼いでいる人もいただろう。でも、彼らにはできなかった。

 

彼らに足りなかったものは何か?

 

頭の良さ?

 

お金?

 

ちゃうやろ。

 

自分が勝てる市場を見つけ出す嗅覚と、それを信じて行動する実行力だ。

いくらスペックが高くたって、それにあぐらをかいて、なーんも考えなければ、そして、例え何か人と違う面白いことを考えついたとしても、失敗を恐れて行動しなけりゃ、結局はその他大勢で終わるだけである。

学歴やそれまでの経歴なんて関係ない。今の会社で評価されない(まさに俺)、そんなことにくよくよ悩んだってしょうがない。ダメなものはいくら頑張ったってしょうがないんだし、それよりも、自分の勝てる分野を見つけることに集中しよう。

自分が上位1%になれる分野を見つけて、そこで勝てる方法を考えれば良い。

 

まさにそれを身を以て僕らに示してくれたのが、藤沢数希さんなのである。

かっこよすぎ。

そして、そんな彼から学ぶべきことは、まだまだたくさんある。

 

「ぼくは愛を証明しようと思う。」そして、なお進化を続ける「恋愛工学」。

 

単なるモテる為のテクニックと侮るなかれ。そこにはこれからの世の中で、組織に頼らず生きていく為のヒントがたくさんたくさんつまっている。

 

てことで、隠れ【メルマガって面白いんだぜ?】シリーズ第2弾は、藤沢数希さんの「週刊金融日記」でした。

 

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。