思考錯誤

これは、俺の人生の軌跡だ。

【書評】ワカコ酒 同じ飲んべえでも、厳密に言うと違うんだからね!勘違いしないでよね!!

最近ワカコ酒という漫画にハマっている。

 

 

どんな漫画なのかというと、26歳妙齢女子の村崎ワカコが、居酒屋(たまに自宅)で延々と飲み続けるだけの漫画である。

 

なんというか、飲んべえの「あー、わかるわかる」を代弁してくれる漫画で、読んでいるだけでお酒が飲みたくなってくる。ぼくはこの漫画を読むようになってから、明らかに酒量が増えた。もともと飲んべえだったのに、大丈夫かこれは?ちなみに今も一人家でポン酒を愛でている(with 酒盗)。

 

さてさて、この漫画、確かに飲んべえの気持ちを代弁してくれるところもあるのだが、一方で全て飲んべえがワカコ女史と同じかというと、ちょっと違う。

 

例えばぼくは、恋愛工学の実用性を検証する為以外では、ほとんど一人で居酒屋にいくことはない。これは人間性によるものなんだろうけど、一人で酔いを楽しみたいときは(てか、ほぼ毎日なんだけど)、基本的にスーパーで総菜を買ってきて、家で缶チューハイなどで一杯引っ掛ける。否、一杯どころか2、3杯は飲むときもある。

 

生来の人見知りなのだろうか?どうも一人で居酒屋の空間に耐えられないのである。

スマホをいじいじしてるかしないと、とても間が持たない。まあ、ぼくのことなんて誰も気にしていないってのも分かっているし、一人で飲んでいるからって「あら、お隣空いているかしら、ぼくちゃん?」みたいな感じで、遊び慣れたダイナマイトバディのビ魔女に声をかけられるわけでもない。

 

でも、なんか嫌なんだよなー。

 

ぼくにとって居酒屋とは、気心の知れない友人と一緒に飲んで食べて、ワイワイとおしゃべりを楽しむ場なのである。彼女でもいたことあるなら、彼女と情事前に交流を深める場でもあったのかもしれない。

 

だからぼくは、ワカコのように一人で居酒屋にいくことはできない。お酒は大好きだし、ビールは炭酸でお腹がふくれるから最初の一杯か二杯くらいが限界だし(たまにリミッター外れる。そして、そんなとき、自分は無敵だ)、芋焼酎はものによっては苦手だし、仕事は事務職だし、、、と色々共通点は多いんだけど(あれ、ぼくたちとっても気が合うね?どうだい、今夜一緒にディナーでも?(Aフェーズクリア!))、どーしても一人居酒屋に抵抗がある。いや、案外行ってみたら楽しんで癖になるのかもしれないけど、そうなったらなったで、一般事務員のぼくの許容範囲を超えてしまいそうだ。それはそれでとっても困る。なんせ零細請け負い企業で、給料が安いからさ!

 

ようは、お酒好きでない人からは同じ「飲んべえ」というカテゴリでくくられる人たちでも、よくみるとそれぞれは全く別の人種で、ひとくくりに「飲んべえ」とひと括りで捉えられることに、ちょっとした憤りを感じるわけなのである。

 

いや、厳密にいうとちげーから!

 

まあ、何が言いたいのかというと、あんまり物事をカテゴライズすることって良くないし、先入観だけで他人のことを決めつけてしまうと本来味わえるべき感動を味わえなくなってしまって良くないよねってことなんだけど、無理して自分と合わないと感じる人を理解する必要も無いよなーとも思うわけで、なんだかわけがわからないことになってしまった花金の夜なのでした。いやあ、未熟。

 

なんにせよ、ワカコ酒は飲んべえにとって、そーとー面白い漫画なので、全力でおススメします。そしてワカコ女史が気付かずに醸し出している26歳の女の色気が、何よりもたまらん一冊なのでした。そんな可愛い格好されたら、コーフンしてまうやろ!!

あー恋愛工学使っちゃうわー。ボーイフレンドクラッシャー使うわー。

 

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