【書評】日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 その1.
最近藤沢数希さんにドハマり中です。
さて、今回から上記書籍を読んだ感想を、何回かに分けてブログにしたためたいと思います。まあ、あくまで自分の自己満足の為に、なんですが。
この本では、少し前に起きたアメリカのリーマンショックやEUのギリシア危機、そして日本が何故デフレから脱却できないかなどを、ポイントを絞り分かりやすく解説しています。サラリーマンや経済学部生以外の大学生が、必要最低限の経済的知識を身につける為に必要な情報が過不足無く網羅されている、非常に優れた書籍だと思います。
今回は本書の第一章から。
様々な識者が日本の公的年金は、破綻していると言っている。本書を引用するまでもないのだが、日本の公的年金は、現在現役でバリバリ働いている人が、引退した老人に年金としてお金を渡す仕組みになっている。
たくさんの現役世代がいて、引退した老人が少なかった時には、このシステムは有効に機能していた。しかし、現在は少子高齢化が進んでおり、かつて上手く機能していたこのシステムは、近い将来確実に破綻することが分かっている。
現在では3人弱の現役世代で1人の年金受給者を支えていますが、これが2020年には2人で1人を支えるようになります。
とのこと。
これはもはや無理ゲーだよな、とちょっと考えれば誰だってわかります。
だから、今の若い世代が「老後の為に」今を我慢してせっせと貯蓄に励もうとする気持ちも十分に分かります。いいよな、貯蓄できる人は。
まあ、よく言われているように日本の家計が抱える貯蓄の半分以上は高齢者がなぜか将来の為に取っているお金だから、それを上手く市場に回させることが、市場にお金を提供する為の手っ取り早い方法なのかなとは思います。
まあ、彼らのお財布のひもを緩めさせるのは並大抵の努力じゃ無理なんだろうけどね。
こういう現状を考えると、やっぱり僕らがやることは、どうせ破綻する国のシステムを憂いてせっせと貯蓄に励むんじゃなく、世の中がどう転んでも大丈夫なように、グローバル資本主義の中で、自分の力でせっせと稼ぐ力を身につけることなんじゃないかと、あんちえいじゃーは思ったわけです。こういうふうに考えられるようになったのも、ちきりんさんや堀江貴文さん、そして藤沢数希さんといった人たちの考えに触れたことが大きいのかなと思います。
彼らを知ることができただけでも、東京に出てきた価値はあったな。
さて、次回はその2.です。